これからの安心を整えたあたたかな住まい
| 竣工 | 2025年9月 |
|---|---|
| 構造 | 木造二階建 |
| 家族構成 | ご夫妻、ご両親 |
体力のある今だからできる、住まいの整備
築およそ50年。ご両親がご健在のうちに母屋を整えるという、家族にとって大切な節目。K様ご家族が選んだのは、すべてを新しくするのではなく、想いを残しながら、安心と快適さを重ねていくリノベーションでした。
「このままでも住める。でも、この先を考えると不安があった」──。K様ご夫妻がリノベーションを考え始めた理由は、とても現実的なものでした。
耐震性への不安、そして冬の寒さ。特にお風呂や脱衣場など水まわりは、床が冷たく、毎年つらさを感じていたといいます。
「住まいを整えるには体力も必要です。動けるうちに考えたほうがいいと思いました。」
いつかではなく、今だからこそ手を入れる意味がある。そう感じたことが、家づくりを考える出発点になりました。
複数の会社を比較検討する中で、最終的に建匠を選んだ理由は「人」でした。
「フランクに話せて、構えずに相談できる」「こちらの話をちゃんと聞いてくれる」──。社長やスタッフ、大工の人柄に触れ、この方たちなら任せられると感じたことが、決め手になったといいます。
残したいものは残しながら、住まいの芯を強くする
K様ご夫妻が家づくりで大切にしていたのは、「すべてを新しくしない」という考え方でした。
仏間や床の間など、親世代から受け継いできた和室は、家族の記憶が重なる場所。 簡単に手放してしまうのではなく、これからも大切に使い続けたいと考えていました。
一方で、安心して暮らすための性能は、しっかり高めたい。 そこで選んだのが、長く過ごす場所を中心に整える、部分的な耐震・断熱改修です。
母屋の1階は、柱だけになるほど大きく解体。 キッチンの位置を見直し、これまで別々だった居間と生活空間を整理することで、日々の暮らしが自然と集まる間取りへと再構成しました。
素材は、触れるたびに好きになれるものを
リノベーションでは性能だけでなく、日々目に入る質感や、手に触れる感覚も大切にしたいと考え、内装の素材選びにも丁寧に向き合いました。
家族が集まる場所の床には、タモの無垢材を採用。 足触りのやさしさや木目の表情が、家の中心に落ち着きをつくってくれます。
また、壁や天井などの仕上げは、派手に主張する素材ではなく、空間になじむ自然な見え方を重視。 例えば、クロスは素朴でやわらかな質感のものを選び、空間全体のトーンとも調和するよう整えました。
玄関まわりも、元の意匠を活かしながら、飾りが映えるように工夫。
「残す」と「整える」の境目が不自然にならないよう、素材の温度感を揃えることで、住まい全体がやさしくつながっています。
特に大きく変わったのが主寝室です。 以前は厳しい寒さや内部の傷みが目立っていましたが、断熱性能を底上げすることで、安心して休める空間へと生まれ変わりました。
夫婦それぞれが気兼ねなく過ごせるよう、あえて個別の部屋として構成。一日の長い時間を過ごすそれぞれの寝室には、天井や壁に自然素材の「中霧島壁」を採用しました。自分たちの好きな色で仕上げたこだわりの空間は、居心地のよさはもちろん、心の健康の質までも高めてくれる大切な場所になっています。
帰宅の一歩目から、あたたかい家へ
完成後、まず実感したのは冬の暖かさでした。
外から帰って玄関を開けた瞬間の空気の違いに、以前との変化をいちばん感じたといいます。
床・壁・天井まで断熱を強化したことで、家全体が包まれるような暖かさに変わりました。これまで寒さが気になっていたお風呂や脱衣場も冷えにくくなり、冬場のストレスが大きく軽減されたそうです。朝晩の支度や入浴の時間も、気持ちに余裕が生まれたと話してくださいました。
また、段差が減り、生活動線も整理されたことで、日々の動きが自然とラクに。家の中を移動するときの小さな負担が減り、家事や身支度の流れもスムーズになったと実感されています。まだ慣れない部分はあるものの、「使い勝手はかなり良くなった」という言葉には、暮らしの変化がしっかり表れていました。
ご両親も多くを語らずとも、暖かさを気に入ってくれている様子。ご健在のうちに整えたからこそ、世代を超えて家族みんなが安心して過ごせる住まいになりました。
建匠との家づくりで感じたこと
打ち合わせを重ねる中で、「やっぱりこうしたい」という想いが少しずつ増えていったといいます。「その都度、本音で相談しながら筋の通った提案をしてもらえたことが、安心感につながりました。」とK様は話してくださいました。
今回の住まいづくりでは、和室を残しながら耐震を強化するという難しい要望もありました。建匠は暮らしの中心となる場所を見極め、必要な部分を優先して強化する考え方で、無理のない形にまとめてくれたといいます。
最初は不安だらけだったというK様ですが、社長やスタッフがいつも笑顔で相談に乗ってくれたことが、納得して進めるための力になりました。 「高齢の両親に丁寧に向き合ってくださったことも、二世代が安心して一緒に暮らせる家をつくる上で大きな支えになりました。この方たちと一緒に家づくりができて本当に良かったです」と話してくださいました。
予算も含めて正直に話し合える関係性があったからこそ、K様ご家族にとって建匠との家づくりは、全幅の信頼を寄せて任せられるひとときとなったようです。
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※このインタビューは、お施主様の許可を得て写真掲載を行っております。